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駐輪時に発生する故障と対策についてのお話

2025.05.12
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どうも、アシスト&サイクル轍の谷口です!ゞ

轍で育成中のモンステラちゃん。

この前新しい葉っぱが出てきました!

購入してから4枚目でどんどん成長していってるのですが、如何せん葉っぱの成長方向が置いている場所の問題で全て同じ向きに。

それはそれで生き物らしい動きでおもしろいので気に入ってますが、もう少しかっこよく四方八方に芽吹いてくれたらなとも思うところです。笑

 

さて本題ですが ↑ の写真、どうなっているかわかりますか?

そうです。変速機(ディレーラー)がもげてあらぬ方向を向いています。

ぐちゃぐちゃです。

こちら自転車業界の人間なら親の顔よりも見た光景。

「ありゃありゃ修理案件」でございますね。

 

さて、こうなっては壊れたパーツを全て交換するしかないのですが

そもそもなぜこんなことになってしまうのか。

今回はこのお話を「日本の自転車生活に潜む闇」としてスポーツ車購入の際に気を付けるべく警鐘を鳴らしていきます。

この三台停まっている自転車。駐輪場と見立ててください。
Me←私の愛車PAS-CITYちゃん。
You←あなたのかっこいいクロスバイク。
私(Me)はこの駐輪場から自分の自転車だけ出したい。
普通にめんどくさいから、自分のが出しやすいように他の人(You)の自転車を動かさずに出したい。
「っよいしょ~…」
「やだーーー!!ごめんなさーーーーーい!!!!!!」
「ほんとごめんね。」
「まじごめん。」
「悪い悪い。」
「仕方ないよね。」
「うん、狭いから。」
と、何もなかったように戻し私はその場をあとにするのでした。
(もうなんとなく言いたいこと分かったかもですがもう少しお付き合いください。)
倒れてしまったYouの自転車がその時どうなったか時間を少し巻き戻して見てみましょう。
①グリップがズタズタに。
②ペダルがガリガリに。

③変速機(ディレーラー)がバッコーン!!!

これが本当に難儀なところでして。
正直ペダルやグリップは走行に影響を及ぼすようなパーツではないですし、1週間ぐらい落ち込めば気が収まるでしょう?
ディレーラーはそうはいきません。
前述パーツ2点よりも地味で下の方についてる普段はまじまじ見ることもないパーツ。
そりゃ気づきませんよ。
倒れるとこんなような傷がここに現れますが、重要なのはそこじゃないです。
ディレーラーをフレームに繋ぐ役割を持つ「ディレーラーハンガー」。
これが曲がると先の写真のように変速機がぐっちゃぐちゃになります!!
当然といえば当然。
上の写真でも見える何枚もついている歯車のようなギア(スプロケット)。
ディレーラーはこの端っこから端っこまでを縦横無尽に動き、Youの希望するギアまでチェーンを動かすものです。
それの付け根(ディレーラーハンガー)が少し内側に曲がったということは、本来決められた「ここからここまで!」という範囲を超えてディレーラーは動きます。
あらま、坂道だからギアを一番軽くしたらディレーラーが車輪に近づきすぎてぶつかってしまいます。そしてそのまま漕ぐと巻き込んでしまうというわけです。
ただ、このディレーラーハンガー察しのいい方はお気づきでしょうが、明らかにフレーム、ディレーラーともに両者と接する部分に隙間が見えます。
そう交換できるパーツなのです。
なんならこうなることを見越して作られたパーツなのです!
「なんだってーーー?!!!」
事故や、転倒時に最も重要なフレームにダメージを負わせないようにするために自転車には「4ぬべく生まれてきた」パーツが数点存在します。
ディレーラーハンガーもそのひとつ。
「えいやー。」
今回かかった修理費用は約1万4千円。
購入価格と足したら、あの時本当は欲しかった自転車に届いてしまった…
なんてことは考えないようにしよう…
うむ、そもそもどうしたらこういったことが減らせるかポジティブなことを考えよう。
大体スポーツ車のスタンドは「片足スタンド」と呼ばれる支えが一点のものが多い。
早い話これが原因なので、
”駐輪時の置き方”
”鍵のかけ方”
ここを工夫しましょう。
その1
スタンドが片足ならそのスタンドがない側に倒れます。車体が軽ければ軽いほど。
なら、スタンドがない側に壁を用意すれば万が一倒れるほどの衝撃があっても倒れた先で持ちこたえます。
その2
スタンドをセンタースタンド(2本足のもの)に替えてみる。
支点が増える分車体は安定感を増します。
どうしても壁を持ち運びできない方はおススメです。
以前の伏見店のブログにて詳しくご紹介しております。
よろしければ覗いてみてください。
その3
なにか括り付けられそうな支柱があれば一緒に車体をロック!
鍵の施錠と共に倒れないようにする工夫も賢いです。
支柱と一緒に鍵をすることで盗られにくくもなりますよ。
その4
漢は黙って”シングルスピード”(ギアなしのスポーツ車)
これについては細かく以前のブログに紹介しています。
内容は来年の中学社会科(公民)の資料集に掲載されるようです。嘘です。
けどそれぐらい伝えたいこと。
パッと思いつくものだとこんな感じでしょうか。
(良い方法があったら今後Instagramで紹介します!)
僕自身どうしてるかというと、①②④の併用です。
「スタンドはつけない」+「なるべく壁側に駐輪」+「シングルスピード」
でここ数年なーんにも不自由なく自転車生活を送っています。
コンビニ前には車止めのバーがあるし、近所のスーパーにも立てかけられる場所があるし、家の駐輪場も半屋外なのでスタンド、必要なし。
初期費用も安く済みますからね。
さらには万が一それでもがあるのでギアも、なし!!
別に不便なし、良いことづくし。
以上!
ありゃっした~。

この記事を書いた人

アシスト&サイクル 轍

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