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完全攻略!?パンクの種類8選!

2025.05.26
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どうも、アシスト&サイクル轍の谷口ですゞ

「パンク修理」

自転車で思い浮かべる修理といえばまずはこれでしょう。

僕ら自身もそう思っているし、実際1日に1回は絶対やってるような作業です(・ω・)

そんなパンク修理ですが、僕自身、東京、埼玉、千葉、京都と計20店舗ほど経験してきましたが、

パンク修理と言っても一概にひとくくりにできない程様々な種類のパンクがあるんです。

本日はそんな「パンク修理」について、普段は中々見る機会のないチューブやタイヤの状態から原因や打開策を考えていきましょう!

というブログです。

ではまず一つ目!

 

①刺さりものパンク

いわゆる”偶然”引き起ってしまうパンクの代表例ですが、走行中に異物を踏んでしまってチューブにまで貫通し空気が漏れる種類のパンク。

異物といっても我々色んな種類のモノを目にします。例えば、

 

「画鋲」・・・よくあるのは、刺さった後に頭の平たい部分が走行中に取れて、針の部分だけがタイヤに埋まっているケース。

その他にも「ガラス片」「尖った小石」「木のトゲ」「釘」「ホッチキス」「ピアス(笑)」

とまぁ、多種多様。ピアスもそうですが、たまに”面白異物”が刺さってると申し訳ないですがちょっとテンション上がります。笑(状況説明難しいですが、トトロが刺さってたこともありました)面白異物集作って本にしようかな笑

(ガラス片が刺さってしまったタイヤの内側の写真)

ここで大事なポイントです!

そんな面白異物が刺さってるのを見つけると嬉しいですが、これを読んだ皆さんはパンクの違和感を感じたらまずタイヤを一周確認して、異物があったら抜いてきてください!

刺さったまま転がしてくると穴が広がったり、傷口が増幅するので注意です!

 

②経年劣化による内側パンク

皆さんにはこれを目指していただきたい。

「は?何言ってんの?」って感じでしょうが、何度も何度も空気を規定量入れ続けちゃんと使用したチューブは伸びて薄くなり、バルブがある側(タイヤ内側)がビロ~ンビロンになります。

そしてその薄くなり過ぎた一部分が裂け、パンクを引き起こします。

このビロ~ンビロンの状態は、

数年の間、異物を避け続け奇跡的に無傷でいれた”豪運”

まめな空気入れを行い、”空気不足の状態を一切作らなかった信念”

から形成されます。これはチューブにとって寿命を”完走”したことを表します。

お疲れ様。”と最後に声をかけ、新しいチューブに交換してください。

③限界突破
すり減り過ぎたタイヤは、内側から”ケーシング”というタイヤの強度を保つための編み込みが出てきます。
ここまできたらチューブまでほんとに薄皮一枚状態ですのですぐに交換しましょう!
ここまで使い切ったら大変優秀。よく頑張りました。タイヤの寿命”完走”です
④サイドカット

一般車ではあまり多くないですが、スポーツ車などの軽量化された薄いタイヤだとたまに起こります。

無理な角度で縁石に乗り上げようとしてタイヤを縁石で削ってしまったり、グラベルのような荒れた道で特に発生する、文字通りタイヤの横を切ってしまうパンクです。

角度が急だと縁石にタイヤが削られる他にも、ハンドルも取られてしまいやすく転倒の危険もあります!

⑤リム打ちパンク

さて、⑤以降は皆さんご自身で”故意に”起こしてしまっている、いわゆる”必然”的に起こっているパンクをご紹介します。

なにか業界用語的な雰囲気の言葉ですが「リム打ちパンク」とは、

先ほど③でご紹介した縁石の登り方にも通ずる話になりますが、

これが起こる人は、縁石への登り方は正しい”けど”

1:空気が少ない状態で走行している人

2:段差の乗り降りの際に体重を抜かない人に起こります。

うむ。角度はバッチリ。

(その瞬間微かに聞こえる”シューー…”という音)

なんでだ!!

ズームにします。

ああ~!!タイヤが潰れてる!!

当たり前ですよね。自分の体重を支えるための空気が入っていないので、縁石に乗った瞬間一時的に増幅する加重に耐えられずタイヤは潰されます。

縁石とリム(車輪の縁)にはさまれたチューブはこのような縦長の穴が2か所並んでできます。軽度であれば補修もできますが、五分五分です。

結構大きな穴が開くこともありますし、縦長の切れたよう形状の穴だと塞いでも裂け目が広がって再発するリスクがあります。

それに、タイヤにも車輪にもダメージが出ることがありますのでつべこべ言わず空気は入れておきましょう。

⑥空気圧不足によるパンク

まーた空気不足かよ。

そうです。もうほんと自転車店は儲かってしまって仕方がないです(^▽^;)

前述した「リム打ち」をせずとも、空気不足により中のチューブとタイヤに隙間が生じその結果タイヤに擦られたチューブに穴が開くという現象が起こりますがこれも”空気圧不足によるパンク”です。

こちらも、解剖してみます。

 

なんだ奇麗か。

いや、ボロボロだー!
空気が少ない→タイヤとチューブの間に隙間が生じる→上からの体重が加わりタイヤが横に潰される→チューブのサイド面だけがタイヤと密に接してしまい擦れ→一周にわたってチューブサイド全体がボロボロに→その一部が限界に達しパンク
というのがタイヤの中で起こっていること。
タイヤももちろんボロボロになります。こうなっては中のチューブだけ交換しても、ただれたタイヤですぐまた穴が開きます。
残念。修理費用5,000円以上確定演出です。(キュインキュイーーン‼)
こちらも空気(適正量)を入れておけば起こりません。
フワフワして乗り心地が良いのは分かりますが、チューブレスでやってください…(..)

 

バルブ。

空気圧不足で起こるもう一つの事例でよーーくあるのが、

バルブの根元折れ!

車輪と中のチューブは、このバルブ一ヶ所だけが唯一繋がっています。

(繋がっている…ニュアンスが違う気が…うーん、なんと言えばいいか。)

車輪からニョキっと出ている空気の入れ口(バルブ)は”車輪の部品”ではなく、

”チューブの一部分”ということ…!

つまり、タイヤの中でチューブとの間に隙間が生じると、少なからずこの唯一決められた定位置を持つ”バルブ”はあっちゃこっちゃへ引っ張られ、押し付けられ、ダメージを負い、やがて根元からチューブと分離してしまいます。

充電ケーブル挿しっぱなしでカバンの中で携帯が暴れたら端子がダメになりそうでしょ?たぶんそんな感じ。

まぁ、当店では無料でできる空気入れをただ怠ってもらうだけで、当店としてはお金をいただけるわけでこんなおいしい話はないってことですわ(^▽^;)

 

P.S.

最近閉店後もお使いいただける無料空気入れを外に設置しました。

皆さんで大切に使ってください♡

⑦ブレーキシューの角で削られパンク

だいぶ発生率低くなりますがこれは、本来あるべき場所から外れてしまったブレーキシュー(摩擦して制動するためのゴムパーツ)が物理的にタイヤを削ってしまい起こる現象。

本来ブレーキシューが当たらなければいけない部分に対して、

この自転車のブレーキシューはだいぶ上の方についています。

これだと、はみ出た紫の部分のタイヤが、より硬いゴム質のブレーキシューによってえぐられ続けます。ブレーキをかける度に。

ブレーキをかけると変な音がする。最近やたらとブレーキ周りが黒く汚い。

こんな症状を感じたら要チェックです!

ちなみに事故って何かに正面衝突したらブレーキもろともフレームの一部が曲がるので、必然的にこの状態になります☆

⑧リム痩せによるパンク(バースト)

これはもっと少ない!けど年数回は見る…

「リム痩せ…?」なんのこっちゃですね。

写真をどうぞ。

分かりますか…?
リム(車輪外枠の縁)が変形しています。
これはブレーキシューの使い過ぎによって起こります。
ブレーキシューは過度な使用をし続けると、中から金属のプレートがこんにちはします。本来そうなる前に交換しないといけません。
それを怠りブレーキをかけ続けると、金属プレートでリムを削っていってしまいます。
その結果リムは削られ続け薄くなり、クビレができます。それをリム痩せと言います。
もちろん痩せたリムは本来あるべき強度を確保できないので、内側からの空気圧に負け、「バキンっ!」といつかは割れてしまいます。
その際にチューブが外に投げ出され破裂(バースト)することも。
ブレーキシューだけなら2,000円程で直せたものを、「ホイール交換(10,000円~)」と「タイヤ・チューブ交換(5,000円~)」と多額の修理費用が追加になります。
人と一緒で、早期発見が大事ですね~。
さて、今回は「パンクの要因」について8つご紹介しましたが、皆様はいくつ知っていましたか?🤔
パンクと言っても様々な状況があるんですよね~。
我々はそれを可能な限りヒヤリングと目で見た状態で判断し原因を推測しています。
自転車の修理は病院みたいなものです🏥
皆さんの自転車、日ごろ一番接してて昨日走った時の状況を知るのはご自身だけですので、困ったこと、不安なことあればお気軽に言ってください。
あくまで可能性の範疇は出ないかもですが、情報をいただければ何かお応えします。
京都の自転車ユーザーさんは結構頻繁に空気入れをご自身でされているイメージですが、当店でも無料で空気入れを行っています。
外に手動ポンプも設置していますのでお気軽にご利用ください。
ではでは。今日はこの辺で。
京都の自転車店アシスト&サイクル轍より
谷口でした。

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