ブリヂストン bikke MOB(BM0B44)両輪駆動の「本当のところ」を解説!インプレ第2弾!!

2025.11.14
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サイクルどりーむ小倉店です。

前回のパナソニック クルームR(FRD034)に続いて、今回はブリヂストンbikke MOB(BM0B44)

今回も、子供乗せ電動自転車のそれぞれ”実際のところ”を掘り下げてみようと思います。皆さん悩まれているであろう「結局どれが一番いいの?」に、少しでも役立ててもらえれば幸いです。

この記事では、インプレという特性上、個人の感想を含みます。
人によって感じ方は様々なため、あくまでも参考程度に見ることをおすすめします。
商品ごとの違いや使用するシーンに合うかどうかも含めて検討してみてください。
第2弾は、こちらもお子さん乗せ電動自転車としては超定番の、ブリヂストン bikke MOB(BM0B44)
ブリヂストンの電動自転車全般(全モデルではないですが)に言えることですが、その特徴はフロントモーターとベルトドライブ。チェーンではなく、カーボンベルト。勿論、bikke MOBにも採用されております。
良く聞かれるのが「ベルトって大丈夫?」。
ご安心ください、同社の名作アルベルトから続く数十年にわたるノウハウが凝縮された技術です
ちなみにリッターオーバーの米国バイクメーカー、ハーレーダビッドソンも実はベルトを採用しています。
主要3社の中でも異彩を放つのが、このフロントモーター。…一時期は他社でも採用していたんですがね。
前輪をモーターが回し、後輪は普通の自転車として駆動します。これをブリヂストンは「両輪駆動」と呼んでいますが、なんかズルいような気もします。いや、嘘はついていないんですが。勿論、スリップ検知機能など、性能は申し分ありません。
実際どうかというと、まずはメリット。
駆動が分散されることによって、前後まんべんなく負荷がかかる為、足回りの寿命は延びます。
上り坂も、前輪にモーターがあるから荷重が抜けることなく普通に登れます。
そしてなんと、回生充電機能が付いています!!設定で条件を変更できますが、デフォルトでは左ブレーキを握ると充電に入ります。その恩恵も相まって、オートモード(普通モード)で、カタログ燃費は圧巻の90キロ!!
…けれど正直、このジャンルの電動自転車はどれもこれも走行距離がオーバースペック気味だと思うのです。なので、更に充電する意味なんてあるのか?あるんです!
実は、充電する際に副産物として、エンジンブレーキのような効果を生むのです。
このモーターブレーキですが、ただでさえ重い車体に、お子さんの体重まで加わった条件下で結構イイ仕事をします。下り坂は言わずもがなです。
個人的にはここがポイントです。
デメリットは、前にモーターがあることによるフロント周りの重量。駅前やマンションで、前輪をワクにはめるタイプの駐輪場では毎回緊張感が走ると思います。そんなシュチエーションがあるかどうかわかりませんが、ハンドルをもって持ち上げようとすると、絶望的に不可能です。
それと、これも構造上の問題なんでしょうけれど、前モーターじゃない電動自転車と比較して、バッテリーの放電が異様に早いです。乗っていて減るという意味ではなく、しばらく振りに乗ろうとしたら「あれ?使ってないのに減ってる!?」という感じ。他社から乗り換えた方は、結構驚くと思います。
次に、お子さんが座るリヤシートですが、消耗品ともいえるクッションを4カラーから選択できます。
その辺のこだわりは、さすがブリヂストンといったところです。
ブリヂストンサイクル株式会社ホームページより
肝心の座り心地ですが…これも以前試みたことがありますが、やっぱり狭すぎて座れませんでした。
なので、測定不可。逆に、小さいお子さんがガニ股にならないように、より細く設計されています。これも今や各メーカー採用しておりますが、実は先陣を切ったフロンティアはブリヂストンです。
お次はハンドル周り。
一般的な自転車よりも、首が長く設計されております。
そして、実はこれを始めたのもブリヂストン。
一般的な自転車のステム
回転軸の中心に、より近くお子さんの位置を持ってくることでハンドルを取られにくくする事と、運転者のペダリングが前子乗せイスに邪魔されにくいようにする狙いがあります。純正フロントシートしか取り付けられませんが、デザイン的にも統一性が出ていい感じになります。
それから、当たり前ですが、前子乗せイスを取り付けた時のみに限る話です。
続いて、重量
ただでさえ重い電動自転車。お子さんを乗せる為に頑丈に作られていることと、でっかい子乗せイスが付いていることもあり、どれもこれも子供乗せ電動自転車は、総じて重いです。
これにお子さんの体重が加わるとなれば、皆さん少なからず躊躇されるかもしれません。
走り出してしまえばなんてことはないんですが、駐輪場での取り回しには若干の慣れが必要でしょう。
普段の生活の中で自転車を重量挙げの様に持ち上げるわけではないですし、少なくともバイクよりは軽いです。
どうせどれもこれも重いので、「どれが一番軽いか?」にばかりとらわれる意味は余りないでしょう
ただし、前述したようにフロント周りは重いです。
そしてこれは、重量というよりは車体の大きさの話ですが、前輪24インチというサイズが、小柄な方には駐輪場などでの取り回しが少し大変かもしれません。乗ってしまえば余り関係ないのですが…。なので、ご購入前に一度押し歩いてみることをお勧めします。
それから電動自転車選びで、皆さんが気にするバッテリーの容量について。
これも前述しましたが、電動自転車というジャンルにおいて、バッテリーの性能競争は飽和状態です。
例えば、「保育園にお子さんを送り届けた後、遠方(片道5㎞以上とか)の職場まで毎日往復」みたいな使い方をする方は、考慮する必要がありますが、逆に言えば「そんな使い方は…」という方ならば、バッテリーの容量に関しては、比較条件に加える必要はそこまで無いのでは?と、思います。
最後に走行性能です。
フロントモーターの両輪駆動であることに加え、前輪が24インチ後輪20インチという特性から、直進安定性は抜群です。
だだっ広いルート66を快適に走るためのアメリカンバイクの設計と同じ理屈です。勿論アッチは後輪駆動ですが。ちなみにルート66はもう無いらしいですね。
代償として、ハンドリングは若干モッサリしますが、お子さんを乗せて「クリン」とUターンする事も無いでしょうし、日常の運転には特に支障はないかと思います。
そもそも、初めて電動自転車を乗る方にとってはその自転車こそがベンチマークとなりますので、「電動って凄いねぇ」以外の感想は出てこないかと思います。
少なくとも、すでにお持ちの方で「あっちの方が良かったかも…」と、後悔するほどの問題ではございません。
いかがでしたか?
個人的な感覚も含みますが、ご検討中の方に少しでも参考になれば幸いです。
次回第3弾は、ヤマハパスバビーアンを考えていたんですが…どうやらモデルチェンジがあるようです。それを待つ必要があるので一旦間を空けます。
決して「ヤマハは取り上げない!!」なんて意図ではないので、ご理解ください。
ではでは!!
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