【2026年】中国国際自転車展覧会(上海ショー)完全レポート|世界最大規模の自転車展覧会の歩き方
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日曜日担当のヨシカワでございます!
今回はかなりコアな話題ではございますが、2026年5月6日に開催された中国国際自転車展覧会(以下、上海ショー)に 2年連続2回目 の視察で行って参りました。
日頃お客様にお届けしている自転車——その部品や技術の多くは、実はこういった海外の展覧会から生まれています。「もっと良い自転車をお届けしたい」、その想いで今年も現地に足を運びました。
自転車業界に携わる皆様、そして来年以降に足を運ばれるかもしれない方への情報共有、そして自分自身の来年の備忘録として、「世界最大規模!3万歩歩いてもコンプリートできない上海ショーの歩き方」をお届けします。
そもそも上海ショーとは?
正式名称は「中国国際自転車展覧会(China International Bicycle Fair)」。恐らく世界最大規模の自転車博覧会です。
日本の自転車業界で海外の展覧会と言えば、毎年3月頃に台湾で開催される「台北ショー」が有名かと思います。どちらも大規模な自転車展覧会であることは間違いありませんが、有識者曰く「5〜10年後の自転車の未来を感じさせるのが台北ショー、量産体制の整ったより実用的な展覧会が上海ショー」とのこと。
出展ブース数は公式データこそ出せませんが、ざっと数えたところ1,700ブース以上。日本開催のジャパンバイクショーが100社以上とのことですので、単純計算で約17倍。おおよそ100m×300mの会場が13会場連なっています。
とにかく、桁違いのスケールです。ちなみに上海ショーは業界関係者だけでなく、一般の方も入場可能です。
会場へのアクセス
会場は上海市浦东新区龙阳路2345「上海新国際博覧中心」。(Googleマップ)
上海中心部の浦西地区から地下鉄2号線もしくは7号線一本で行けるので、アクセスは良好です。浦西は市の中心部で観光スポットも多いエリア、浦东は国際空港などがあるやや郊外のエリアという位置関係になります。
なお地下鉄では荷物検査がありますので、大きな荷物がある場合は少し余裕を持って行動するのが吉です。
入場について
初日ということもあり、ものすごい人出でした。体感で現地の方が90%、欧米の方が5%、インド系の方が3%、その他2%といったところ。
入場にはスマートフォンからの事前登録が必要です(パスポート番号の入力もあり)。入場料は無料。9時開場で、実際に入場できたのは9時20分頃。大行列で何十分も待たされるということはありませんでしたが、受付周りはなかなかの混雑です。事前登録は強くおすすめします。
会場内の構成 ― E・W・N 3つのエリア
会場は大きくE(1〜7)、N(1)、W(1〜5)の3エリアに分かれています。各ブースのざっくりとした役割は以下の通りです。
Eブース(メインエリア)
E1・E2に大規模メーカーや有名スポーツブランドが集約。E3以降は電動自転車・電動モビリティ関連やタイヤメーカーが目立ちます。迷ったらまずEブースから攻めるのがセオリーです。
Wブース
W1には世界のシマノブースもあり活気十分。スポーツメーカーも多く、現地のお客様で賑わっています。W2以降は子供用自転車や小物部品、中国国内の地方メーカーが多い印象です。
Nブース
ここは正直、カオスです。「え、これ出展していいの…?」と思わず二度見するようなブースもあれば、荒削りだけど妙に気になるアイデアが転がっていたりもする。模倣から始まって独自の進化を遂げていく——そのエネルギーの源流を覗き見るような、ある意味では一番”中国らしい”ゾーンかもしれません。ただし優先度としては後回しで問題なしです。
目的別おすすめの回り方
E1→W1で主要ブランドをチェックした後、会場内シャトルバスでE7へ。最新の電動モビリティを見たら十分な収穫です。
W1→E1→中央広場の試乗会場、という流れがおすすめ。会場ではWeChat登録などでノベルティがもらえるメーカーもあります。
W2〜W4を重点的に回ると、中国国内で独自に進化した自転車に出会えます。ちなみに中国の都心部には日本で言う「ママチャリ」がほぼ存在しません。街を走っているのはシェアバイクかスポーツバイクか電動モビリティ。日本とはまったく異なる自転車文化がそこにあります。「気になる!」という方は是非一度中国へ。黄色や水色や緑のシェアサイクルが無造作に並ぶ光景が、きっとあなたをお出迎えしてくれます。
最低2日は必要です(開催は全4日間)。初日はとにかく歩き通すことを推奨します。気になるブースはメモや写真だけ残して、じっくり回るのは2日目に。最初はすべてのブースが魅力的に見えて足が止まりがちですが、その先にもブースは延々と続きます。昨年の私はカタログを片っ端から頂戴した結果、5kg以上の荷物を背負って行軍する羽目になり、肩が完全にやられました。
今年の1日目の歩数は26,774歩(約20km)、2日目は33,751歩(朝夜の散歩込み)。なかなかの過酷さですが、得られるものも本当に大きい。部品一つのレベルから最先端の技術が見られる、感動と驚きと疲労の連続です。
知っておくと助かる実用情報
🚌 移動
E・N・Wの各エリア間を無料シャトルバスが高頻度で運行しています。積極的に使いましょう。歩きやすいシューズは必需品です。
🍲 飲食
会場内にコンビニがあり、ブースでウォーターボトルをもらえることも多いので飲み物には困りません。食事については、会場内のマクドナルドは…皆さんがご存知のマクドナルドとは少し違う体験が待っています(意味深)。
おすすめはN1とW5の間にある第2出口から出てすぐのショッピングモール。個人的な一押しは地下の「咖喱博士」。オーナーが日本の方(詳細不明)で、本当に日本のカツカレーの味がします。展覧会場でヘトヘトになった後に食べるカレーの安心感たるや。ちなみに向かいにはUNIQLOもあるので、万が一の着替えにも対応可能です。
🚽 お手洗い
各イベントホールごとに設置されており、定期的に清掃もされています。トイレットペーパーも(今年は確か)常備されていました。
💬 言語
日本語はほぼ通じません。そして少しややこしいのが、現地の方はだいたい我々を現地の人間だと思って中国語で話しかけてきます。英語が話せるスタッフは体感で30%ほど。翻訳アプリの準備と、簡単な中国語の挨拶を覚えておくと心強いです。
🚬 喫煙
各イベントホール間で比較的自由に喫煙されている方がいました。ただしお国柄的に電子タバコは白い目で見られる可能性があるので注意が必要です。
👥 混雑
16時以降は退場者で出口も道路も大混雑します。ここは割り切りましょう。
⛅ 気候
今年は晴天でベストコンディションでしたが、一日ズレていれば湿気MAXの可能性も。屋内型展示とはいえ、13会場を歩き回る以上、天候のチェックはお忘れなく。
✍ 視察を終えて
本来お伝えしたい情報はまだまだあるのですが、写真や資料が膨大なため、今回はこのあたりでまとめさせていただきます。
今回の視察を通じて改めて感じたのは、現地のものづくりに対する探究心やビジネスセンスには学ぶことが非常に多いということです。自転車という日常に欠かせないライフラインを、一般の消費者の皆様に少しでも良い形で還元できるよう、こういった機会で得た経験や知識をどん欲に吸収していきたい。そう思える展覧会でした。
次回は写真多めの「上海ショー写真集」をお届けする予定です。文章だけでは伝えきれなかったあの規模感とエネルギー、少しでも感じていただければ幸いです。
何かご質問があればお気軽にどうぞ。ヨシカワがお答えします!